
川崎和真

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前回は、「FTM夫との子作り」についてまとめました。
その続きとして、今回はAID(非配偶者間人工授精)によって子どもを授かること、「血の繋がり」について書きたいと思います。
生まれる前に感じていたこと
「血の繋がり」は、私にとっては、それほど大きなことではなく、「我が子」を抱けることが嬉しくてたまりませんでした。
自分の全てを捧げて、妻と子どもを愛し、守りたいと思い、そのためには、一般男性と力で対等になれるようにと、筋トレを始めました。
上の子が生まれるまでの妊娠期間中には、ネガティブな感情は一切なく、これから広がる未来にワクワクしていました。
父親になった今、ポジティブに感じること
これは、AIDは関係なく、どの父親にも言えることなのかもしれませんが、父親になったことで、大きく変わったことの1つが、
「長生きしたい」と思うようになったことです。
「子どもたちの成長を少しでも長く見ていたい」と思うようになり、車やバイクの運転、健康面に気を配るようになりました。
「責任感」が増したのだと思います。
また、「日々の生活への思い」も変わりました。
朝起きて、仕事に行って、仕事から帰って、寝る。
その毎日同じことの繰り返しだと思っていた日々の中に、「子どもの成長」が入ることで、日々は繰り返しでは無いということに気が付きました。
父親になった今、ネガティブに感じること
「血の繋がり」において、避けては通れない問題もあります。
子どもたちは、妻とも妻の両親、祖父母とも血が繋がっていますが、私の両親、祖父母とは繋がりはありません。
そのことについて、私の両親は、特に気にすることもなく、時々メールで送る子どもたちの写真を楽しみにしていたり、会話が少しできるようになった上の子との電話を楽しんでいたりして、とても可愛がってくれています。
しかし、少し距離感のある伯母や伯父といった親戚と子どもたちが対面する時には、私自身が、
(どんな反応をするのだろうか)
(可愛がってもらえるのだろうか)
と、不安に感じてしまうのは事実です。
また、AIDで子どもを授かった人全てに共通するわけではないと思いますが、私個人の率直な感覚として、人よりも「繋がり」を重視して考えがちになっている部分があったり、どっちに似ているかという話題で、必要以上に一喜一憂してしまう部分があったりすることも事実です。
まとめ
「家族は血の繋がりではなく、心の繋がりだ」
というのは、真実でありながらも、その言葉を信じることで、心の中にある小さな不安を抑えているのかもしれません。
しかしながら、AIDによって家族を築くことは、1つの「家族のカタチ」を築ける、ということだと実感しています。
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
