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まず本題の前に、
男性ホルモンの作用としては
・声の低音化
・筋肉量の増加
・ヒゲや体毛の増加
・月経の停止
・陰核肥大
・肌質の変化
・性欲の増加
・食欲の増加
などの身体的変化が起こります。
しかし良いことばかりではなく、
・頭髪の減少
・体重の増加
・肝機能障害
・骨粗鬆症
・心不全、心筋梗塞、脳梗塞
・ドライアイ、ドライマウス、皮膚の乾燥
・肌質が荒くなり皮脂分泌が増える(ニキビができやすくなる)
・色素沈着
などの副作用もあります。
よって年に一度の血液検査は必須!
FTMは男性ホルモンについ目を向けがちですが、数値が違うだけで女性の半分の量ですが男性にも女性ホルモンが出ています。
男性ホルモンと女性ホルモンそれぞれ役割があり、男性ホルモンの値が高ければいいというわけではありません。薬との相性があるので更年期障害の症状が出ていないか、不定愁訴はないかをまずは気にしてほしいところです。
※不定愁訴とは、倦怠感や頭痛・めまい・動悸・不眠など体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査などを受けても特に原因がとなるものが見つからない状態を指します。
実は、女性ホルモンにも大切な役割があります。
女性ホルモンは2種類ありますが、特にエストロゲンが減少することで様々な症状が現れ、閉経後の女性に増える疾患と同じものに気をつける必要があります。
ですから血液検査で一番見てほしいのは「肝機能」や「コレステロールが高くないか」といった部分です。
そこで今日の本題!
特に気をつけたい3つの病気
1,動脈硬化
女性ホルモンの役目は血管系に作用しています。
特に気をつけたいのは動脈硬化による心不全、心筋梗塞、脳梗塞。
これは一歩間違えば死につながります。
ぽっくり逝けばいいですが、介護を受けながらの生活にもなりえます。
そうならないためにも一番気をつけたい病気です。
あまり知られていませんが、発症後そのまま亡くなったり麻痺で介護を受けている状態の方もいて情報として発信できていないのかもしれません。
予防には塩分や動物性脂肪、コレステロールの多いものは控えめに小まめな水分補給と適度な運動を。血液サラサラに1日1個の梅干しをおすすめします。
2,骨粗鬆症
エストロゲンの低下により骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨密度の低下から骨粗鬆症になります。
骨密度が低いということは骨折しやすくなるということです。
以前、腕相撲で骨折した人もいました。
予防には適度な運動、カルシウムとビタミンDなど。
3,肝機能障害
肝臓は「沈黙の臓器」というだけあって異常があっても症状が出にくい臓器です。
アルコールや薬剤など体に有害なものを分解・処理し、無毒化する働きをします。口径薬だけではなく注射も然りです。
肝臓の働きを強くするにはアルコールは控えめに、大豆製品や野菜、海藻、きのこ類を積極的に摂ることをおすすめします。
最後に
せっかく望んだ外見に近づいたとしても体を壊してしまっては意味がありません。
上記3つは生活にも大きく影響を与えます。
男性ホルモンの値は正常値であったとしても、不定愁訴を訴える人がいたりと体質などで個人差があるように見受けられます。
まずは「年に一度は血液検査」をし、食生活などにも気をつけながら自分にあった投与量と周期を見つけることが大切です。
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
