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私は昔、まだ性別変更する前にMtFの方と結婚していました。
なぜそうなったのか、実際の結婚生活はどうだったのか。
MtFとの出会い
初めてニューハーフのお店に行ったのは21、22歳の頃でした。
その時は初めて遭遇する未知の世界といった感じでしたが、デカイけど綺麗な人たちだなぁというのが正直な感想です。
そのお店の人ともお付合い一歩手前のような感じにはなっていたのですが、その時はなんとなくフェードアウトしたような感じになりました。
MtFの元奥さんとの出会い
24歳のとき、FtMの友人がニューハーフのショーパブで働いているということで遊びに行ったのがきっかけで前妻と出会いました。
FtMの友人から「紹介したい人がいる」と言われ、席に着いたのが彼女でした。
紹介されたこともあり一緒に食事に行ったり、お店に遊びに行ったりして、彼女はとても頭が良く、誠実でとても優しい人でした。
お店ではニューハーフといった感じ(TVで見るような)でしたがプライベートで会う彼女はとてもごく一般的な女性となんら変わりない人で、整形もしていないのにすっぴんでも綺麗な顔立ちで誰も彼女がMtFだとは気付きません。
一時、オナベとして働いていた時に「今日すごく背の高い綺麗な女の人と歩いてた!」と某ネット掲示板に書かれたりしましたが、「それは本当の奥さんだよ」と内心思っていました。
両親への紹介
見た目は日本人で通用するお顔立ちでしたが、実は彼女、日本人ではありません。
私の両親は「男として生きたいならそれでもいいけど、その前に一度男と結婚して子供を作れ」と言っていました。
まぁ、孫が抱きたかったようです。
それもあってかMtFならどちらも可能と。
MtFは女性であり、親が言う男性でもあるしと思っていたことも確かです。
しばらく経ってから両親に彼女の話をしました。
両親の第一声は「・・・」
そして、問題点はそこではないと思うのですが、国籍を聞いて反対されました(笑)
国籍的に両親はあまりいいイメージがなかったようです。
しかし、はじめてお店に連れていき、ちょっとイメージが変わったのか、彼女を交え両親と一緒に食事に行ったりしているうちに両親の方が彼女を気に入ってくれました。
そして出会いから半年ほどで入籍となりました。
結婚生活
結婚してから生活リズムを合わせるため、それまで働いていた病院を辞め、私はたまたま紹介されたオナベのお店で短期間でしたが働きはじめました。
それまではどうしても私は休みもシフトで不規則だったためなかなか休みも合わず、一緒に暮らしていても「おかえり」「いってきます」といったすれ違いの生活になっていたからです。
それでもお客さんと約束があればお互い出かけることもあったし、彼女はショーレッスンがはじまればお店からちょっと家が離れていたので睡眠時間確保のため帰ってこないこともありました。
その間私はまた昼の仕事に就いたりとして、結婚生活としては7年ほどで離婚することになりました。
離婚した理由
離婚したのは喧嘩したわけでも仲が悪くなったからというわけでもありません。
未だに友達付き合いは続いていて仲も良いです。
離婚の理由はお互いの価値観の不一致といったところでしょうか。
私はやはりSRSもうけたかったし、戸籍の性別変更もしたかったのですが、彼女は親が生きているうちはそこまでできないといった考えがあり、結婚している以上私の性別変更が難しいため離婚することにしました。
彼女はそれについて納得してくれたし、離婚後もいろいろと応援してくれました。
最後に
今は友達として別々の人生を送っていますが、彼女と結婚していた時間はとてもいい時間だったと思うし、彼女から与えられたもの、教えられたことも多く感謝しています。
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
