
川崎和真

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性別適合手術(子宮卵巣摘出)を経て、戸籍を男性に変更すると、パートナーである女性との結婚が可能になります。
結婚をして、子どもが欲しいと思った時に、どんな方法があるのか、どのような問題があるのかを自己の経験を中心にまとめました。
結婚してどのくらいで考え出したか
私たち夫婦の場合、結婚した後には、子どもを授かり家族を築くことを夢見ていたので、「結婚」という話が出た時点で「何かしらの方法で子どもを授かろう」という方向で定まっていました。
また、子宮卵巣摘出前に卵子を取り出しておかなかった私には、自分の遺伝子を持つ子どもを授かることは今のところ不可能です。
よって、どんな方法であったとしても授かった子と血が繋がらない事は、その時点で明確だったため、その旨は結婚の時点で双方の両親に伝え、理解してもらいました。
どのような方法があるのか
FTMが子どもをもうけるためには、現時点では大きく分けて3つの方法があります。
- 既に子どもを持つ方と結婚
- 精子提供による人工授精
- 里親制度を利用
どの方法を選択したとしても、その子どもにとっての父はFTM(元女性)である、という事実は変えられません。現在は、子宮卵巣を摘出すれば男性へ戸籍変更ができ、結婚が可能ですので、男性器が無くても父になれます。
しかし、子どもとお風呂に入ったときに、
「どうしてパパにはちんちんが無いの?」と尋ねられたら、どのように答えたら良いでしょうか。
仮に、陰茎形成手術を行っていたとしたら、腕や脚の傷跡を見て、
「この傷どうしたの?」と尋ねられたら、どのように答えるのが良いのでしょうか。
それらの答えは、パートナーと1つずつ見つけていくしかないのでしょう。
今の家族の形
先ほど書いた3つの方法は全て、FTMが家族を築いた実績のある方法です。現在は、FTMと一般女性の間に生まれた子どもは嫡出子と認められるため、戸籍上も父になれます。
また、レズビアンカップルが精子提供により子どもをもうけて家族を築いた形。ゲイカップルが里親として認定され、家族を築いた形など色々な形があります。
今後も性の多様性のように、色々な家族の形が築かれていくのでしょう。
まとめ
LGBTが子どもをもうけようとすることは、「親のエゴ」なのか、という声も聞かれます。しかしながら、「両親がいること」というのは子どもにとって大きな利益であると私は考えます。
そして、これから更に色々な家族の形が認められ、その家族を取り巻く環境が良くなっていくことを願っています。
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川崎和真

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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
