2017年1月27日更新

恋愛

彼がGIDであることは最初からすべてわかっていました

FTMの彼と出会ったのは、セクシャルマイノリティをテーマにした個人HPでの交流がきっかけでした。だから、彼がどのようにして自分がFTMであるか気付いたかも、過去どのような恋愛をしてきたかも、付き合う前からすべて知っていたのです。

男性とも女性とも恋愛経験があったためか、彼の心が男性で、身体は女性であることについては抵抗や嫌悪感はありませんでした。

彼が過去、どういった人の言葉に傷つき、それをどう解決すべきか悩んでいたことは、すべて彼のHPに書かれていました。

だから、今後彼と付き合っていく上で、どんな点に気をつけたらいいのか、すごくわかりやすかったのです。

彼の性自認は、FTM-TG(トランスジェンダー)。自分が男性だと認識はあるけれど、性転換までは望んでいないということでした。

ホルモン投与や性転換手術を考えた日も、もちろんあったそうです。ただ、それをしてしまうと老いた両親が悲しむことになってしまう……。

家族思いの彼は、何度も何度も悩んだ末に、性転換手術を諦めたと自分のHPに綴っていました。

戸籍や性器の形にあまり固執しない私は、彼の考えを尊重してついていくことにしました。入籍しなくても、共に人生を歩んでいくことができる。

ホルモン投与や性転換手術はお金もかかるし、身体に大きな負担を強いることにもなる。それをせずとも彼が男性らしく生きられるなら、それが一番だ。私はそれを支えていこうと強く思っていたのです。

幸い彼はホルモン投与なしでも男性的な顔つき・体型をしていました。元からパス度が高めだったんですね。ナベシャツで胸を潰してしまえば、男性としてパスできていたので、普段からトイレは男性用を使っていました。

それでも、最初は私に身体を見せることに非常に抵抗があったようです。過去、身体を見られて彼女に振られたことも一度や二度ではなかったのも、HPに書かれていたので知っていました。

一緒に人生を歩むパートナーに、ありのままの姿を見せられないというのは辛くないのかな?そう思っていた私は、彼に常に伝え続けてきました。

「あなたが男性であることは私が一番知っている。胸筋の上に脂肪が乗っていたからといって、あなたを見る目が変わったりすることはないよ」

付き合って一年程たった頃でしょうか。彼が大好きだという温泉に連れて行ってあげたくて、個室露天風呂がついた温泉宿を取って一緒に行った時のことです。

おそるおそる、彼は自分の体を見せてくれました。

「私の気持ちは変わらないよ。胸に肉がついていても、あなたは男性だよ」

彼が憎んで否定し続けている身体ごと、彼を愛してあげたかった私にとって、彼が心を開いてくれたあの日のことは、今でも忘れられない素敵な思い出なのです。

 

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人を好きになるのに性別は関係ない!」と言い切る30代バイセクシャル。女性、FTMとの恋愛経験を経て、中性的な男性と結婚。現在は一児の母。軽い男性嫌悪症があり、穏やかな気質の人が好き

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