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SRSの手術中に亡くなったという話をたまに耳にしましたが、手術に失敗したら死んでしまうのでしょうか?
SRSによる手術中の死亡原因
麻酔薬による死亡が多く挙げられるかと思います。
SRSを受ける場合、全身麻酔での手術となります。
全身麻酔を行う際、心電図モニターなどを使用しながら心拍や血圧などを管理し、使用量を決めていきます。
使用量を間違えれば死に直結するため、麻酔科医は手術中、常時モニターの前で異常がないか確認しています。
麻酔薬は麻酔科医がいるほど、とても重要なものです。
しかし、もうなくなってしまいましたが大阪にあった某有名クリニックでは麻酔科医はおらず、MtFの死亡事故も数回ありました。
私の友人のFtMもそこで乳房切除の手術を受けました。
乳房切除の手術でしたが、手術開始早々に血圧が上昇したりと院内がバタバタ慌しくなり、危なかったようです。
これも麻酔薬の量の関係です。
その他の死亡原因に考えられるものとしては不整脈や心筋梗塞、肺水腫、肺血栓、薬物アレルギーによるショック死など挙げればきりがありません。
SRS後の自殺者の多さ
SRSの術後10年以降の生存率が下がるデータがそうです。
その原因の一つは自殺の多さからです。
実はSRS後に自殺するトランスが多くいます。
特にMtFに多く、私も時々耳にします。
それは手術に失敗したからではありません。
ホルモンバランスからの精神状態の不安定さや、理想と現実のギャップのようです。
SRSを受けたからといって100%の男性や女性になれるわけではなく、望む性に類似した、似たような形に近づくにすぎません。
過剰な期待をしてしまうと・・・。
ベルギーでFtMが安楽死
海外には安楽死を合法化している国もあります。
2013年に性転換手術に失敗したとしてナタン・フェルヘルストさん(44)は精神的な苦痛を訴え安楽死を選択しました。
ニュースサイトで読む: http://www.afpbb.com/articles/-/3000629
Copyright AFPBB NEWS
「私の乳房はまだ残っているし、ペニスは失敗だった」と言っていたそうです。
最後に
SRSの手術に失敗したら死ぬというよりも、どんな手術であっても体にメスを入れるということはハイリスクが伴うということを肝に銘じていただきたいと思います。
また、できるだけそのリスクを回避するためにも設備の整った緊急対応も可能な病院の選択が必要です。
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
