
yasu

最新記事 by yasu (全て見る)
- 実録。パートナーとの結婚について - 2017年6月22日
- ホルモン治療の切っ掛けと変化で感じたこと - 2017年6月15日
- FTMの働き方、カミングアウトはする?しない? - 2017年6月12日
- 男性ホルモンを多く打ちすぎると死亡率が高まる可能性が? - 2017年6月9日
- FTM当事者の高校時代の修学旅行の思い出 - 2017年6月6日
さて今日はFTM当事者で当サイトのライターのyasuさんが性同一性障害の保険について書いてくれたので私、田中が補足説明をしていきますのでよろしくおねがいします。
GIDはなぜ保険に入れないのか?
・カウンセリングなど通院中である
・ホルモン注射を打っている
・SRSなど手術を受けた事がある
では、言い換えればどのような人が医療保険に入れるのでしょうか?
単純な一言で言えば「健康な人」です。
病気をするリスクの少ない人が入れます。
性同一性障害(GID)という時点で病名が付いています。
SRSを受け戸籍変更まで終われば一応「完治」の扱いのようですが、その後もホルモン注射の投与を続けなくてはいけないので健康保険適用でホルモン注射を打つ場合、「性腺機能低下症」という病名がもれなく付いてきます。
この時点で「健康」とはみなされなくなってしまいます。
yasuさんがいうように性同一性障害というだけで門前払いする保険会社がほとんどですがこれをクリアする方法があります。
告知書の内容
医療保険に加入するには告知書というものの提出があり、それには項目がいろいろとあります。
・3ヶ月以内に医師の診察、治療、投薬を受けたことがありますか?
(その結果、検査治療、入院、手術、経過観察を勧められたことがある場合はその詳細)
・過去5年以内に該当する事項がありますか?
1、病気や怪我で継続して7日以上の入院をした
2、病気や手術で手術を受けた(内視鏡、カテーテル、レーザーによる手術や帝王切開も含む)
別表の病気で1回でも医師の診察、検査、治療、投薬を受けた。
3、別表以外の病気や怪我で初診日から最終受診日までの期間が7日間以上にわたる医師の診察、検査、治療あるいは通算で7日分以上の投薬を受けた。
など、ざっくりこのような内容です。
別表の内容としては10項目ほどあり、心臓や血圧からはじまり各臓器の疾患のほか脳、神経はもちろん、精神疾患なども細かく記載されています。
余談ですが、ちょっとビックリした別表の内容で「腰痛、椎間板ヘルニア、貧血症、痔、中耳炎、不妊症、帝王切開、妊娠中毒症」などよく耳にするようなことも含まれていました。
ホルモン注射やSRSの手術を受けている方の加入は厳しく、まだホルモン注射といった治療を受けていなくても精神科などでカウンセリングを受けている時点で生命保険への加入は難しいものになります。
ただ、自分で問い合わせても門前払いされる可能性が高いです。
これは相談した保険会社の人が性同一性障害に無知だった場合や、保険に加入するまでの手間を考えて断る場合が多いためです。
最後に
生命保険に加入できない3つの理由ですが、これらは一般と言われる商品での条件の一例です。
保険会社によっては緩和型と呼ばれる告知項目の少ない商品(保険内容)のものもあり、商品によっては条件により加入可能なものもあります。
告知義務違反をした場合は支払いがされない場合や即時解約されてしまい、それまで支払ってきた保険料が無駄になってしまう場合があります。
バレないだろうと思うことでも、保険会社はしっかり調べてくる場合がありますので告知項目に虚偽のないよう書類の提出をしましょう。
性同一性障害のためのGID保険窓口はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でGIDnaviをフォローしよう!
Follow @gid_navi
yasu

最新記事 by yasu (全て見る)
- 実録。パートナーとの結婚について - 2017年6月22日
- ホルモン治療の切っ掛けと変化で感じたこと - 2017年6月15日
- FTMの働き方、カミングアウトはする?しない? - 2017年6月12日
- 男性ホルモンを多く打ちすぎると死亡率が高まる可能性が? - 2017年6月9日
- FTM当事者の高校時代の修学旅行の思い出 - 2017年6月6日
*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
