
雛菊

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こんにちは、今回はいよいよメイクラブの話。
一番のコンプレックス、ここを乗り越えられるか…
当時学生だった彼は私が仕事の度に会ってくれたから、週2回はデートをしていたの。付き合って2週間目くらいで彼は行為を求めて来たわ。でも私は最低一ヶ月は絶対にしないと決めてた。したいのはこちらにもあったけれど身体を見せることは一番のコンプレックスに振れることになるから。
当時の私はナチュラルなトランスジェンダーをポリシーにホルモン注射などは一切せず、メンタルクリニックにも通わず、いわゆる性同一性障がいのプロセスに踏み込んでなかったの。
職場の理解があり、女性として働けていたけれど生活面だけだった。そんな当時の私は服を脱いでメイクをとったら本当にある意味丸腰状態だったの。
私は彼との行為は賭でしかなかった。だからダメ元で旅行を計画した。一泊してちゃんと向き合おうと思ったの。修善寺のコンドミニアムを借りてバスで行くことにしたわ。
運命の当日、彼の反応は…
その夜はすぐに来た。手料理も済ませて。一緒にお風呂へ。そこは露天風呂があるコンドミニアム。夜の暗い中二人で入る。私は持ち込んだお気に入りのシャンプーやボディーソープで彼を洗ってあげた。それらはすべて裸の私をカモフラージュするため。暗さとシャンプー中目を閉じてもらうことで何とか湯船へ。
脱いだときに多少見えていたはずだけど彼の反応は不思議と悪そうではなかったわ。お風呂も終わり、いよいよベッドへ。
私は意を決して裸になった。彼は一瞬目を丸くしたような顔をしたけれどもうそれよりも欲望が勝っていてそのまま行為が優しく始まっていた。
でも最後の行為は私には女性として彼を受け入れる事ができない。それが悲しくなって行為の途中で私は動きが止まってしまった。
「こっちへおいで」
夢中だった彼はそんな私に察して抱き寄せてくれた。私はその瞬間確信したの。
彼は本物だって。
私の一番のコンプレックスを受け入れてくれた…これだけで私は十分幸せで彼と一緒になりたいって心底思ったの。それからいろんな辛いこともあったけれど乗り越えられて来れたのはこの日の事が大きいと思うわ。
いつもの通り、今になって彼にこの事を聞くと覚えてないって。またぁ、本当かな?
ま、いつかここでも彼のコメントも載せられたらいいナ。
では、またこの続きはパート4で!
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
