埋没したいのは「男」か「女」のどちらかに属したいから

 
The following two tabs change content below.
元パスグッズ屋さん

元パスグッズ屋さん

昔、FTM向けパスグッズ販売の企画、制作、販売をしていました。 LGBTの仕事について書きます。

埋没という言葉が、最近このメディアでも結構出てきていますが今回、僕もその埋没について書いてみたいと思います。

僕は普段、いわゆる埋没しています。
ジェンダーフリーと言われる世の中ですが、自分は本当はこうなんだよ!理解してほしい!とは全く思わないです。むしろ誰も知らなくていいし、知られたくないですね。

今、こうして自分のことをメディア発信しているのは、オープンな人たちに押されて、広まらなくてもいい情報まで一般に広まるのが嫌なので「静かに生活したい人もいるから余計なことは言わないでね!」っていうのを伝えたいというのがあります。

実質、完全な埋没ではないかもしれませんね。自分がここでFTMであることを公にしているので(匿名だけど)その時点で完全な埋没組ではない認識はあります。

なのでここで書くのはこの、メディアから離れたときのことを書きたいと思います。

なぜ、自分のことをオープンにしないのか

これは結構単純で、自分は「男」か「女」のどちらかに属したいと思っているからです。

はっきりいえば他人がどの性別であろうと自由でいいと思います。
そこに差別も何もないのですが自分がと言われたらやはり「男」に属していたいわけです。

FTMだと疑われるような行為は一切したくないし、じゃあそれが我慢してるかと聞かれれば、好きでやってることという認識です。

自分が世間にFTMだということが少しでもバレてしまうくらいならなんでもする・・といえばおおげさですが
それぐらいの感覚でいる気がします。

こういうふうに考えると当事者の中にも色んな人がいることが伺えますね。

僕が考えるのは、オープンしている人たちの活動によって埋没している人間の生活を脅かすようなことがあってはならないと思っています。

例えば、当事者しか知らなくてもいい情報を当事者以外の人に知られることで、あの人がそうだからあの人もそうなのでは?という望まないアウティングが起こり得るのではないでしょうか。

生まれてからの今までの自分を受け入れてほしいという人、僕のように戸籍を変更する前の自分はなかったことにしたい人。
同じ性別違和がありながらも両極にいることになります。

このGIDナビのライターさんの中にも埋没派、オープン派(わかりやすくこの表現にしています)がいらっしゃるように当事者でも考え方が本当に違います。

オープン派の方がいるから、社会的認知が得られてきた部分も大きいはず。
そこも埋没派はわかっているけど複雑といった心境です。

例えば、この世がLGBTに関して誰も何も思わなくなるくらい「普通」になっても僕はきっとカミングアウトしないでしょう。

僕は男でありたいし、それ意外の何者でもないからです。

他のライターさんも埋没について書かれています。
それぞれ意見が違っていておもしろい。
FTMの私が埋没という生き方を選んだ理由

けーと×雛菊対談!~埋没という生き方~

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGIDnaviをフォローしよう!

The following two tabs change content below.
元パスグッズ屋さん

元パスグッズ屋さん

昔、FTM向けパスグッズ販売の企画、制作、販売をしていました。 LGBTの仕事について書きます。
GID保険相談窓口

関連記事

ピックアップ記事

  1. 小学校の中学年になると、保健体育の授業で、身体精神の成長、具体的には第二次性徴について扱う単元があり…
  2.  どんなおくすりでもそうですが、ホルモン注射にも副作用はついて回ります。そしてその、副作用の苦しさは…
  3. FTMの治療といえばまずはホルモン注射ですが、たぶんホルモン注射のメジャーどころは エナル…
  4. 性同一性障害の当事者が結婚したいと考えた場合、どうすればいいのでしょうか。その答えを簡単に言うと、「…
  5. 自分がFTMだとバレないように気をつけてること超地味な5つに厳選して書いてみようと思います。 自分…
ページ上部へ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.