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GIDの方は、とかく精神疾患に陥りやすい、と言う話をよく耳にします。今回は、体験も交えて、どのような精神的つらさがあるのか、そしてそれに対する治療法などを考えていきたいと思います。
この先を考えると……
人間生きていれば、だれだって「この先」のことが気になりますし、心配にもなります。当たり前のことのようですが、メンタルに傷を負うと、これがものすごい重荷になるんです。
先々の不安はもちろん、毎日の不安・1時間先の不安・果ては、1秒先の不安……。それらにさいなまれます。次第に眠ることが難しくなり、人によっては過眠傾向になり。日々を送ることが、本当に難しくなるんです。
代表選手、「鬱(うつ)」
もはや現代病とも言える、精神疾患。代表的なのが「うつ」でしょう。上記の症状の続きにもなりますが、前は簡単にできたこと――例えば、靴下を履く・手を洗う・コップの水を飲む――が、できなくなってしまいます。そして当人は、「こんなこともできない……」と自らを追い詰めてしまい、さらに悪循環。
この病気は、「だれにでも罹患する可能性がある」と、今では言われています。偏見もかなりなくなって、精神科やメンタルクリニックの垣根も、低くなったと言えますよね。
なので、異常を少しでも感じたら、早めはやめの受診がなによりも大切です。「でも……」とためらっていると、快癒も遅れてしまいますから。
おくすり(安定剤)あれこれ
通院を開始すると、十中八九、安定剤が処方されます。これがもう、種類もさまざま効き目もさまざま。「自分にぴったり合ったおくすりを見つけるのが、難しいぐらい」とまで言われているくらいです。ここでは弱い効き目、少々強めの効き目などのおくすりを、少しではありますがご紹介してみたいと思います。なお、一般名ではなく商品名で、後発医薬品(ジェネリック)には触れていません。
弱め
ワイパックス・レスリン・レキソタンなど
中間
デパス・アモキサン・サインバルタなど
ちょっと強め
エビリファイ・リスパダール・レボトミンなど
カテゴライズは、飽くまで私見ではありますが、「まあこんなもん」とお考えください。もちろん、最初から強めのおくすりが処方されることはまずなく、弱めのものから手探り状態で、当人に合ったおくすりの処方を、トライアンドエラーで進めるのが一般的といえます。
トランス過渡期の苦しさ
これこそは、GID独特のものと言えるかもしれません。性自認とは異なっている、自らの身体のありさまに絶望し、社会の中での生きにくさに、たまらない閉塞感を抱いたり……。
もちろんその期間が短い人もいれば、ずっと抱え続ける人もいます。いずれにせよ避けては通れない、「産みの苦しみ」に近いといえるかもしれませんね。
まとめ
簡単ですが、GID当事者にとって悩みのタネでもある、精神疾患とその周辺のことについて、書いてみました。もちろんのこと、罹患しない人もいます。ですが記事を通じまして、「このようなことで悩んでいる仲間が多いんだ」と感じていただければ、大変幸いです。
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
