2017年1月27日更新

MTF・MTX体験談

女の子でごめんなさい。MtFであることの悩みと親子関係

MtFである場合、肉親とはどのような関係が築かれるでしょうか。今回はそれを探ってみたいと思います。

 

私にはもう、両親がいません。なので、「いた」と仮定して進めますね。

 

まず、当事者の悩みを考えてみましょう。さまざまなことが挙げられると推察します。性別の異なる身体への嫌悪や絶望感、社会での生きにくさ、カミングアウトの難しさ、将来のこと……。枚挙に暇がありませんね。ではあれ、生きているんです。その先の道を考えなければいけません。どんな険路であっても。

 

そこに。肉親へ対しての恨みが、生まれるかもしれませんね。「どうして、女の子として産んでくれなかったの!」と言う感情です。そして、この感情がもしかしたら、親子関係に影響を及ぼしているのではないでしょうか。

 

上記の感情は、やがて落ち着くとは思いますが、影響は残ったままと考えられます。どこかよそよそしい、他人行儀、そして深い溝。そしてこの段階を通り過ぎると、今度は自らの罪悪感が出てきます。

 

MtFとは、今さらですが、男の子→女の子ですよね。ここに、当事者が陥りやすい落とし穴があるように思います。それは未だに根強い、「子孫を残さなければいけない」と言った、どうにもできない義務感に近い思いです。この思いこそが、険路の果てに待っている悩みのように考えられます。そう。「女の子でごめんなさい」、なんです。

 

別に、「女の子としての性」をおとしめているわけではありません。私だって、MtFの当事者ですから。両親は他界していますが、だからこそのすまなさのような、そんな複雑極まりない感情を持っています。未だに、です。仏前で、墓前で。幾度謝罪したことか、わかりません。

 

もちろん、両親が当事者のMtFであることを受け入れてくれていれば。このような感情は生まれてこないか、あったとしても影響力の小さいものでしょう。そこは、それぞれの家庭があり関係が存在しています。「ごめんなさい」は、無いかもしれませんね。こればかりは、当事者それぞれの環境に当てはめて、考えてもらうしかありませんが……。全てが全てとは言い切れないのが、現状でしょう。

 

そのような中、どのような関係が一番望ましいのでしょうか。お互い受け入れることができて、尊び合う。それができれば最高かもしれません。いずれにせよ、落ち着くときが必ず来るとは言い切れませんが、もっとより良い関係は、模索できるはずです。

 

いかがでしょうか。悩みは尽きないことと思いますが、関係性を良くしていくことはできると思います。読んでくださった皆さんの、ご両親との関わり合いが、MtFと言う人生を送る上で悔いの残ることの無いよう、願ってやみません。

 

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越谷 朋美
5月7日生まれで、のんびりな牡牛座。GIDで、MtFです。注射開始からもうじき2年。精神にもたくさんの障害が。でも、女の子の身体を取り戻すべく、日々奮闘治療中。いつか心と一致した身体になれると、夢見がちテイストな毎日を送っています。パス度は、無きに等しい痛い人。ブログは気が向きましたらどうぞ。→MtFだよ♥女の子だよ♀

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