2017年5月15日更新

FTM・FTX体験談

胸はいらない。男になりたい。

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つっかー

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戸籍変更済みのFTMです。地元福岡を離れ、妻と都内に二人暮らしです。埋没しており、どこでもいるようなサラリーマンをしてます。

生まれたときから感じていた「自分は男」という認識

生まれた時から「自分は男」という認識を持っていました。
保育園児の頃には既に男女の体の区別がついていて
「自分は女の体だけど男なんだ。」という理解もしていました。

言わば、生まれた時から性別違和というものは
私の中では当たり前のことだったのです。

「自分の性の認識と周囲の性の認識が異なる」ということを理解したのは
小学1年生になりたての頃でした。

入学式のときに母から無理やりスカートを履かされた思い出

忘れもしない、小学校の入学式。
晴れの舞台、誰もが胸躍る中、その日は母も私も喜びに満ちた日になるはずでした。

入学式当日、母は嬉しそうに私に服を渡しました。
「これを着て行きなさい。」

この日のために買ってきた新品のピンクのフリフリのスカート。
それを見た瞬間、当時の私は理解することができませんでした。

激しい拒絶と、突き付けられた現実に混乱し
渡された服を投げ捨て、「これは違う!嫌だ!」と

泣き喚くことしかできませんでした。

母は私の反応にショックを隠せず
そして、私をどのように扱っていいかも分からず

ただただ怒りで私を押さえつけ
そして「今日1回だけでいいから履きなさい!」

この一言で幼いながらに
「これ以上拒絶してもダメなんだ。」と心が折れました。

これが私の人生の中で、最初で最後の私服でスカートを履いた時でした。

「まずは胸を取りたい」そう考えてはじめた治療

実を言うと、始めから戸籍変更に向けて治療を始めたわけではありません。
二次性徴期が始まった中学生の時、膨らんできた胸に対して
「胸はいらない」と認識し、高校生の頃には病院を探し回っていました。

最初から戸籍変更を見え捨てではなく、当時はただ無我夢中で
「まずは胸をとるんだ」という意識で体が動いていました。

そして病院が見つかり、カウンセリングを受けるのをきっかけに
治療についてじっくり考え、胸オペが終わった時に自分の中で
「治療は終わった」という感覚よりは、「男になりたい」という
気持ちが強くなり、戸籍変更へと踏み出しました。

終わりに

あくまでこれは私個人の考えとなりますが、
GIDの治療の中で「治療面の着地点」と一番精神が安定する「精神的な着地点」

この二つが存在すると考えています。

「治療面の着地点」では、治療のする・しない含めて様々な答えが存在し
同様に「精神的な着地点」は、自分がどう生きていきたいのか

それぞれ当人にしか計り知れない地点が存在していると思っています。

私の場合は、胸オペで納得するだろうと
私自身が思っていたのにもかかわらず

「精神的な着地点」とのバランスが保てないことに気付き
「治療面の着地点」を変更することで終息がつきました。

天秤のように、二つの着地点がバランスよく保つことで
きっとスムーズに私生活を営むことができると思っています。

当人しか推し量ることができない領域だからこそ
周囲の理解も難しく、当事者間でも認識の相違があって当たり前だと思います。

二つの着地点と、社会との折り合いをつけていくのは難しいですが
ゆっくりと一つずつ紐解き。向き合いながら進めていくことで

少しずつ答えが出てくるのかなと思います。

当事者の皆さんは、治療と向き合っていく上で
どのような着地点を見いだしていますか・・・?

 

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つっかー

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戸籍変更済みのFTMです。地元福岡を離れ、妻と都内に二人暮らしです。埋没しており、どこでもいるようなサラリーマンをしてます。

*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。

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