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性転換手術(性別適合手術)をした際の後遺症まとめ
本来なら健康的な身体にメスを入れるという行為。
SRS(性別適合手術)を受けて全ての人が五体満足に生活出来ている訳ではなく、後遺症に悩まされている人たちも少なくありません。
自分は絶対大丈夫。なんてことはないので、SRSを受けた際にはどんなリスクがあるのか、またもし自分に起きたらそれも受け入れられるかを考えて、手術を受けるかといった参考にして頂けたらと思います。
術後に起こりうる副作用
更年期障害
内摘の術後に一番起こりうるのは更年期障害です。
性ホルモンを分泌する機能を切除してしまうのですから、FtMであれば女性ホルモンの分泌がなくなり今まで投与していた男性ホルモン注射の投与バランスも変わってきます。
ホットフラッシュ、抑うつ状態、血圧の上昇、不定愁訴などの心身に変調が生じます。
後遺症
陰茎形成部の壊死
血流障害などで患部が壊死し、簡単に言うと腐ってしまうということです。
こうなると、やっとの思いで形成した陰茎を切除しなくてはなりません。
穿孔
穿孔とは簡単に言うと体の器官に穴が開くことです。
前腕部などを使った陰茎形成の際、尿道を作るためカテーテルなどを通しておくのですが、異物として体が反応すると排出しようとして皮膚に穴があいたりします。
これが起きると陰茎を作っても穴が空いていて尿漏れするため、大きな穴が空いてしまうと他の部位で形成のやり直しになります。
尿道狭窄
狭くなるんですね、尿道が。オシッコ出づらくなります。
最悪、重篤な場合は死にも至ります。早めに受診しないとオシッコが出来なくなり、尿道や膀胱にカテーテルを入れた状態での生活になるかもしれません。
バルトリン腺嚢腫
膣内部には、膣分泌液を出すバルトリン腺というものがあります。
膣閉鎖を行った際にこれを取り切れず、手術後も体液が排出され、シコリのように腫れ物ができる場合があります。
未完全な膣閉鎖
縫合不全(縫合部分の傷のふさがりが悪いこと)なのか、医師の技術力なのかは定かであありませんが、膣閉鎖の手術を行ってもしっかりと閉じられていない場合もあります。
中には「閉じたよ」と言って入口だけ縫い合わせ、中はそのままなんて事例もありました、、、。
排尿痛
尿道延長や陰茎形成された人の中には排尿痛を伴っている話をいくつか聞きました。
オシッコをするたび、毎回痛くそれが嫌で我慢してしまい膀胱炎になったりとの話もありました。
尿漏れ
縫合不全(縫合部分の傷のふさがりが悪いこと)によって陰茎形成後に尿道口以外から尿が漏れるという場合があります。
そうなると立ちションは完全に無理ですよね。
最後に
私は陰茎形成まで希望していましたが、内摘までしか行っていません。
それには健康があってこそだからです。
年齢的なことや上記のようなリスクを考えた中で断念しました。
何百万もの費用をかけ、上記のような後遺症が出た場合、再手術できる場合とできない場合があります。
また、再手術できたとしてもまた100万単位の費用がかかることも忘れないでください。
一つしかない自分の体です。
替えはありません。
どうしても次へのステップが必要なのか時間をかけて自問自答を繰り返し答えを出してほしいと思います。
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
