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さてさて。今回もなかなかに、「困ったちゃん難易度」の高い場面でのことを、書きたいと思います。
お食事やお酒に行くと、タイトルのようなこと、聞かれますよね? これは、性別によって案内する席が、異なってくるためと考えていますが――例えば、男性だったらカウンターに、女性だったらテーブルに――、やっぱり、「困ったちゃん発動!」だったりします。これがまあ、完全にパスしてるFtMさんやMtFさんだったら、なんら困ることはないでしょうが。ところがどっこい、私レベルの、「パス度なんか、全然見込めない痛い人」な場合には、大いに困るというか、「今って私。女の子に見えてるのかしらどきどき!」みたいになっちゃって、入り口からして冷や汗をかいてしまいます。
彼と一緒にいる場合
そこで。一緒にいるお相手、家族なのかお友だちなのか、それとも恋人なのか、などなどによって、さくっと出てくる返答が変わってきますよね。また、例えばですが。私が彼と一緒に、ちょっとお高い目のバーかなんかに、入ったとします。以下は、妄想劇でお送りしましょう。
店:いらっしゃいませ。お客様は……?(営業スマイル)
彼:女性一名、男性一名です。(横顔いけめん)
店:かしこまりました。こちらへ。(にっこり営業スマイル)
彼:行こうか?(正面もいけめん)
私:うん。うふふ♪(るんたった)
ごめんなさい。書いていて、ものすごく痛い人になってしまいましたね。だって、こんなふうな立派なお店って、ほとんど行ったことも入ったことも無いんですもん。
と、言い訳はここまでにしておいて。パス度もかなりな影響力を持っていますが、一緒にいる人たちの影響力も大きいです。事情を知っていてくれれば、迷わず性別が決まるだろうと思いますが、これが初対面の方と、しかもお仕事関係でお店に入る、なんてなったら。私だったら、迷わず逃げ出します。ウソです。もう、お店の人の判断に委ねるしか、道は無いんじゃないかなって思いますね。
一緒にいるのが相手のことをどのくらい受け入れているのか
考えていく上で難しいのは。「GID当事者でない人」だったら、相手のことをどのくらい受け入れているのか。「GID当事者」だったら、自分自身を決定付けている性別――性自認ですね――を、迷わず言えるのか。とっさの場面で、ここまで高い難易度の選択を迫られているわけです。
「迷わず言う」=「性自認と同じく、その性での社会経験が、充分にある」
と言っても、間違いないのですから。
なんだか、あまりに絶望感のあふれまくった記事になってしまいましたが。読んでくださっている皆さんが、全員完パスと言うわけではないと思いますので(もしそうだったら、私なんかが記事を書く資格、ありませんよ)、こんな場面も想定しておくのも、悪いことじゃないかな。そう思いつつ、今回は書いてみました。
ご参考にはならないと思いますけど、笑いのネタ程度にはなるかなあ?
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
