2017年1月20日更新

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学校教育では限界があります ~性同一性障害と学校教育~

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越谷 朋美
5月7日生まれで、のんびりな牡牛座。GIDで、MtFです。注射開始から2年経過。精神にもたくさんの障害が。でも、女の子の身体を取り戻すべく、日々奮闘治療中。いつか心と一致した身体になれると、夢見がちテイストな毎日を送っています。パス度は、無きに等しい痛い人。ブログは気が向きましたらどうぞ。→女の子なんだよっ♂→♀

小学校の中学年になると、保健体育の授業で、身体精神の成長、具体的には第二次性徴について扱う単元があります。ここで指導案を作成するときに、「セクシャルマイノリティや、性同一性障害について、触れなければいけない」、と考えている教師は、年々増加してくれているようですが、実際に授業で扱えたかと言うと、それは一割ぐらいに落ちてしまうそうです。どうしてなのでしょうか。

 まず考えられるのは、教師本人がそのような知識や体験がない、本人が学校で勉強する機会がなかったと言うことです。これは、研修会などにおいても同様でしょう。

 次は、未だに根強い、「寝た子を起こすな論」です。性教育がそうですよね。昔は女の子の初経について、男子女子別々に授業をしていたり、「おしべとめしべ」と言った、オブラートに包みまくった表現で授業をしたり……。これでは、なんのことだかわかりません。

 そして、「性の多様性など、認められない」と言う、凝り固まってしまっている思考が邪魔をしている。これも挙げられます。なんとも言えない、悲しい思考ではありますが。

 私の大学の恩師は、人権について専門の講義やゼミを受け持っていますが、一年生の講義でやっと、LGBTsを扱っているのが現状、とのことでした。もちろん、必修科目ではなく選択科目でです。これを聞くだけでも、公教育の現場では、性同一性障害について学ぶことは難しいこと、今でも進歩がなかなか期待できないこと、そう考えられますね。

 一方で、地域や家庭環境が反対していると言った現実もあります。「学校でそんなことを、わざわざ教えるな」などと言う意見です。たしかに性教育の現場で、家庭からコンドームを持って来させるとなど、やり過ぎと言っても仕方がない授業もあったようですが、それを差し引いても、地域家庭の協力がなければ、学校教育は成り立ちません。

 では、私たち性同一性障害の当事者は、なにできるでしょう? それは、「積極的に教育現場に参加すること」だと思います。

 別に、顔出しで。ましてや講演会を開いて、などと言うつもりはありません。市井市民の一意見でいいんです。例えば、知り合いに学校の先生がいたら、「最近の学校ってどんななの?」みたいに、ちょこっと話してみる。地域で学校の公開授業があったら、必ずアンケート用紙が配布されますから、匿名でいいので、そこに率直な意見を書き込む。そんな地道ですが草の根活動が、学校での性同一性障害について、変えていけるカギを握っているんじゃないでしょうか。

 今回はこんなことを考えてみました。ではでは、また~。

 

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越谷 朋美
5月7日生まれで、のんびりな牡牛座。GIDで、MtFです。注射開始から2年経過。精神にもたくさんの障害が。でも、女の子の身体を取り戻すべく、日々奮闘治療中。いつか心と一致した身体になれると、夢見がちテイストな毎日を送っています。パス度は、無きに等しい痛い人。ブログは気が向きましたらどうぞ。→女の子なんだよっ♂→♀

*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。

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