
雛菊

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このシリーズでは巷で見つけたトランスジェンダーを紹介します。
今回はとあるカフェの店員さん
私が朝たまに寄るとあるカフェに彼女はいたわ。茶髪に染めたストレートの髪がテキパキ働く姿をさらに可憐にしていた。私は2回お見かけしたけどいつもバリスタを担当していたわ。注文を受けて奥で私たち顧客のカフェを入れてくれる彼女。
彼女がMTFだなとわかったのは私が当事者だからという事もあるかもしれないがでもそこは全く問題ではないの。むしろ自然にカフェに溶け込んでいること自体が素晴らしいと思う。だって少し前の日本ならアルバイトですら厳しかった私たちの現状が今確実に変わろうとしているのだから。
接客業を選んだ、そして選べるというプレシャスな権利
接客業ほど不特定多数の人としかも受け身の状態で顔を知られる場はあまりないわ。
営業みたいに決め込んで会いに行くのとはわけが違うもの。誰にでも受け入れてもらえる、とりわけカフェならば清潔感や親近感、安心感は問われるところ。そこを彼女が自分の意思で選択できて、それを受け入れてくれる企業があること。これだけで私がどんなに美味しく紅茶を頂けたかわかるでしょう?
彼女が伸び伸びとお客さんにドリンクを提供する姿はとても美しかったわ。
オープン派・埋没派という時代の終幕
この記事を読んで彼女は埋没できていないじゃないかと思う人もいるかもしれないわね。
でも私が伝えたいのはその価値観自体がもう過去のものになろうとしている事。
彼女が働くカフェでは注文を受けると声を出してドリンク名を確認する事で有名なお店。私がいつも頼む「カモミールティラテ」をいつも自分の声ではっきりと発していたの。もしかしたら当事者以外の人も気づくかもしれないけれど、でもそれがどうしたのかしら。彼女から注がれる飲み物をお客さんは美味しく頂くでしょう。全く気にも留めないかもしれないわね。
つまり今私たちがいる世界はダイバーシティへの過渡期としてその幕を上げたのだと思う。変化にはもちろん山あり谷あり、一進後退であることは間違いないわ。でも緩やかにカーブを描きながらゆっくりとより良い世界へと変わっていることは彼女が証明しているわ。
世界の向こう側の大統領が、はたまた日本の老いた政治家がなんと言おうと彼女は今日もカフェを優雅に提供し、お客さんはそれを頂いているの。
そこは埋没という価値観とは無縁だと私は思うの。あなたはどう思う?人の数だけ価値観があると私は思うから。
あなたの価値観も大切に。
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*記事は各ライター個人の体験談や考えでありGID当事者全員の考えを表しているものではありません。
またその内容によって特定のセクシャリティーを差別するものではありません。
*治療などの医療行為は医師にご相談ください。
